すっかり遅くなってしまいましたが、
3日に観てきた舞台「奇跡の人」の感想を。 「奇跡の人」といえば漫画ガラスの仮面では姫川あゆみの母が、 そしてリアル版では長年大竹しのぶがサリバン先生を演じてましたね。 その印象が強いせいもあり、 また目も耳も不自由で話すこともできなかった ヘレンに言葉を与えたという偉人なわけですから、 当然のようにサリバン先生って酸いも甘いも噛みしめた ベテランの教師だったのよね?と思ってました。 だからサリバン先生を田畑智子が、 ヘレンを石原さとみが演じると聞いても 「なんで?」というのが正直な感想。 ほとうんどの人がそう思ったんじゃないでしょうか? が、実際はサリバン先生が家庭教師としてケラー家に招かれた時は 20才の若さだったそうです。 ちなみにヘレンは6才。 この事実を知った時にはちょっと衝撃でした(^^;)。 しかし、そうとなれば今回のフレッシュコンビはぴったりじゃん。 プラス、よい!という噂をあちこちで耳にして 「これは観ねば!!!」とチケットを購入。 見事2階席の最後尾を手にしました(笑)。 いや、でもね!さぼさんがコメントで「舞台全体が観えていいよ~」と 慰めてくれた通り悪くなかったです。 回転舞台が効果的に使われていたので、俯瞰で眺めることができたのは 高い席を買って中途半端な場所で観るより結果オーライでした(^^)。 とはいえ、当然役者さんたちの表情などは見えず。。。 主役の二人以外は誰が出てるのか知らなかったので 後からパンフレットを見て「あの人だったのか!」とビックリ(笑)。 でもみなさん素晴らしかったです。 正直、サリバン先生とヘレンの“対決”がメーンで 後は添え物程度?というイメージだったのですが、そうではなく。。。 ヘレンを巡る家族の苦悩の物語でもあるんですよ。 そこに苦難の連続だったサリバン先生の生い立ちもからんで、 胸がきゅ~っと切なくなりました。 三重苦を背負ったヘレンをどう扱ってよいかわからず、 甘やかし放題だった家族にもそれぞれの思いがあって、 ヘレンのことを思うなら彼女に言葉を与えなければ!という サリバン先生とことごとく衝突します。 お互いに理解しあえたと思ったのに、気持ちがぐらついてまた後退……の繰り返し。 しかし決して引かないサリバン先生の意思の強さの根本にあるのは、 信念はもちろん、もともとの性格と若さゆえの融通の利かなさ?(笑) きっとそう。 もっと年を重ねてからの出会いだったら、 ちょっとは妥協が出てきていたかもしれないなあ、なんて思いました。 石原さとみちゃんのヘレンはかわいかったですよ~! 彼女の出てるドラマも観たことないし、そこそこ演技のできる 若手女優ぐらいの認識だったのですが、 とにかく運動量の多いヘレンを最初から最後まで 電池が切れることもなく演じてたのはすごいな~と思いました。 サリバン先生との特訓の後、母と再会してひしっと抱き合う姿が 愛しくてちょっとうるうるきちゃいました。 田畑智子さんは頑なでしつこいしつこいんですが(笑)、 彼女の若さと溌剌さで演じるからよいんですよ。 もう、本当に気持ちがビシビシ伝わってきました。 長くなったのでその後の話はまた明日。。。
by bearsforest2006
| 2006-11-06 22:16
| エンタメ。
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